留学・研修プログラム
ナース・医療専門職のための海外研修
第15回 アメリカ短期看護研修7日間
募集終了最先端医療の国のヘルスケア現場を多方面から学ぶ特別研修
- ・最新のアメリカ看護を学ぶ講義(日本語通訳付)
- ・医療施設見学(日本語通訳付)
- ・公益財団法人日米医学医療交流財団から研修費の助成金有り!
2019年度のアメリカ短期看護研修7日間の情報はこちら
「第16回 アメリカ短期看護研修7日間」
オレゴン州は全米で安楽死が最初に認められた州として知られている他、歴史的にもヘルスケアの教育が盛んな地域で、このプログラムは、現地のヘルスケア教育専門家・医療機関の協力により、多方面から学んでいただけるよう作成されております。アメリカのヘルスケアは非常に多様化しておりますが、各専門家より具体的なケースを交えながら、分かりやすくお話頂きます。またレクチャー後、日米のシステムの違い等についてディスカッションも予定されております。現地で勤務中や留学中の日本人ナースとの交流も予定されております。勿論Q&Aも行われますので、たくさんの情報を得られることでしょう。
研修先例
-
- 研修地
- アメリカ・オレゴン州ポートランド市
-
- 現地受入機関
- Portland State University(ポートランド州立大学)
プログラム概要
参加費用(おひとり) |
385,000円(本人負担分335,000円)〔成田発着〕 |
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研修期間 |
2018年10月7日(日)~10月13日(土) 5泊7日間 |
申込締切 |
2018年8月1日(水)締切(定員になり次第締め切ります) |
募集 |
20名(但し、助成金は10名まで) |
最少催行人数 |
10名 |
後援 |
公益財団法人日米医学医療交流財団 |
企画協力 |
トータルヘルス教育ネットワーク |
宿泊 |
ユニバーシティ・プレイス・ホテルまたは同等クラスホテル(2人1部屋) |
食事料金 |
毎朝食〔コンチネンタル式朝食〕、昼食1回、夕食1回 |
添乗員 |
同行しませんが、現地係員がお世話します。 |
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- 公益財団法人日米医学医療交流財団と助成金
- 1988年設立、英語名JANAMEF(Japan-North America Medical Exchange Foundation)。
公益財団法人日米医学医療交流財団 ホームページ http://www.janamef.jp/
公益財団法人日米医学医療交流財団 Facebook https://www.facebook.com/janamef
財団は、設立以来医療関係者とりわけ医師の海外留学情報提供や資金的援助をしてきましたが、近年、ナースの留学についてのセミナーや資金援助が開始され、大変期待を集めています。
助成の規定:公益財団法人日米医学医療交流財団
助成金額:50,000円(10名)
応募資格:看護師(①財団会員病院勤務、②公益社団法人日本看護協会会員、③財団会員が推薦する者、のいずれかの方)
報告書:助成を受ける方は、帰国後1ヶ月以内に研修報告書(A4版1枚)を提出していただきます。
特記事項:
公益財団法人日米医学医療交流財団による書類審査選考が行われます。
公益財団法人日米医学交流財団より、参加者ご本人に助成金の振込み等につき確認の連絡が参ります。あらかじめご了承ください。
- 看護レクチャー(通訳付)
- オレゴン州は全米で唯一安楽死が認められている州として知られている他、歴史的にもヘルスケアの教育が盛んな地域で、このプログラムは、現地のヘルスケア教育専門家・医療機関の協力により、多方面から学んでいただけるよう作成されております。アメリカのヘルスケアは非常に多様化しておりますが、各専門家より具体的なケースを交えながら、分かりやすくお話頂きます。またレクチャー後、日米のシステムの違い等についてディスカッションも予定されております。現地で勤務中や留学中の日本人ナースとの交流も予定されております。勿論Q&Aも行われますので、たくさんの情報を得られることでしょう。
[ レクチャー予定専門分野 ]
・アメリカのヘルスケアシステム(日米の違い) ・ICUケア ・がんケア ・小児看護 ・急性脳卒中ケア ・質の管理
・高齢者ケア ・患者サービス ・マグネットホスピタル ・教育コーディネーターの役割 ・リーダーシップ 他
- 医療施設見学(通訳付)
- バリアフリーの市内・総合病院、ホスピス、高齢者用施設など、幅広い分野の医療施設を見学することができます。高齢者施設では、日本の歌や折り紙の紹介などボランティア活動も予定されております。
[ 視察(予定)医療機関 ]
・プロビデンス・ポートランド・メディカルセンター(マグネットホスピタル: 神経科・ICU)
・高齢者ケア施設 ・AMR救急指令センター
・OHSU(オレゴンヘルスサイエンス大学)附属小児病院(マグネットホスピタル)
・プロビデンス・セントビンセント・メディカルセンター(マグネットホスピタル)
・ポートランド大学看護学部技術研修センター
日程表
〈看護研修中は、日本語通訳がつきます。〉
日程 | 月・日 (曜) |
摘要 |
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1 | 10/7(日) |
夕刻:成田発 空路ポートランドへ デルタ航空68便(所要:9時間5分) 午前:ポートランド着 大学関係者の出迎え、ホテルチェックイン 午後:ウェルカムランチと記念写真撮影 夕食:各自 【ポートランド泊】 |
2 | 10/8(月) |
午前:医療施設訪問(プロヴィデンス・セントビンセント・メディカル・センター) 午後:レクチャー「リーダーシップ」について 夕食:オプショナル 懇親ディナー(各自払い) 【ポートランド泊】 |
3 | 10/9(火) |
午前:医療施設訪問「プロヴィデンス・ポートランド・メディカルセンター」 午後:見学ER/ICU 夕方:ワシントンスクエアショッピンギモールにて夕食とショッピング 【ポートランド泊】 |
4 | 10/10(水) |
午前:医療機関訪問(OHSU附属ドーンベッカー小児病院) 午後:医療機関訪問 AMR救急指令センター 夕方:ポートランドダウンタウン自由行動 夕食とショッピング(各自) 【ポートランド泊】 |
5 | 10/11(木) |
午前:レクチャー「看護教育コーディネーターの役割」 午後:自由行動またはオプショナルバスツアー「コロンビア渓谷のマルトノマ滝」 夕刻:ディナー&修了証授与 【ポートランド泊】 |
6 | 10/12(金) |
午前:ロビー集合、チェックアウト→送迎用のバスにて空港へ 【機内泊】 |
7 | 10/13(土) |
成田着(着後解散) |
注:上記日程、研修内容、研修医療機関は、現地都合により変更になる場合があります。予めご了承ください。
利用予定航空会社:デルタ航空・ユナイテッド航空
短期研修体験談
大山 薫(名古屋徳洲会総合病院)
今回アメリカ短期看護研修に参加し、日米の医療現場における大きな違いを知ることができました。例えば、日本では一人一人の患者さんとの関わりに重きを置き、日常ケアを通じて信頼関係を築き、個性にあわせた最善の看護を導き出すことが求められています。しかし、アメリカでは業務が細かく分業化されており、看護師は治療の補助や患者アセスメントを主に行っていました。看護師も医師と同等の知識を持ち、必要な治療を医師と話し合いながら行っているという印象を受けました。
また、保険制度が日本と大きく異なり、アメリカでは医療費が高いため、重症化してから来院するケースが多く、さらにできるだけ入院することを避けたいため、必要な治療を受けた後は院外で経過観察することが多いということを知りました。一方で、病院で受診する前に電話でのトリアージを受けることができ、電話で対処できることはアドバイスし、新たな治療が必要であると判断された場合は来院することを勧めるシステムがあり、必ずしも来院することがベストではないという選択肢も整えられていました。また、プロヴィデンス・ポートランド・メディカルセンターの「急性脳卒中ケア」のレクチャーで、入院期間が短いことで難しい入院中の患者への食事の教育などを、外来ベースのクリニックが担うなど、日本にはないシステムで予防教育が行われていることを知りました。日米の医療体制を比べると、来院時から退院、さらに通院などすべての過程において医療システムも治療への考え方も異なることがわかります。異なる医療保険により生じるシステムの違いであるものの、アメリカの合理性も日本に必要になってくるのかもしれないと考えることができました。
さらに、ポートランド大学看護学部の見学を通して、看護学生の頃からほとんどの教育機関が患者ロボットを活用し、急変時の自分の動きを客観的に分析し、必要な治療を導き出し、医師に報告するところまでしっかりと訓練されていることを知りました。こういった教育によって、卒業後から即戦力として重症化した患者に対しても冷静な判断が行える看護師が育成されていることがわかりました。 今回さまざまな施設見学を通して、医療従事者全体が医師と同等の知識や判断能力を持っていることを実感し、常に最善の治療を導き出していることがとても印象的でした。また、日本だからこそ行える看護もあるということも実感し、医療に対する考え方を深めることができました。
この研修に携わってくださった多くの方々に感謝するとともに、この経験を日々の看護に生かしていきたいと思います。