看護・高齢者ケアプログラム体験談・視察レポート
『日本にいながら海外研修&国際交流』スペシャルイベントレポート第 2 弾
2月25日(木) 第2日目
イベント2日目、天気は良好。トラベル・パートナーズのスタッフは学校に8時集合。先生方は、すでにいらしてます。 学生たちは、オンタイムで開始できるように 8:50 までに着席。本日は、ハワイの戦艦ミズーリの説明とバーチャルツアーでスタートです。USS Missouri Memorial Association, Inc. の Atsushi さんが、実際に戦艦ミズーリでツアーをしているように、パワーポイントとバーチャルサイトを駆使して説明してくださいました。これは、ホノルルからのリアルタイムでつないだため、どうしても、この早い時間に設定しないと時差の関係上、不可能だったのですが、日本とアメリカの戦いやその後の和平について考える時間となりました。 学生さんたちも自身のスマホを操作して、バーチャルのサイトにアクセス。 アクセスが集中してうまくつながらない方もいらっしゃいましたが、ずっとプロジェクターを見ているより、リアルに戦艦ミズーリを動き回れるといった感じでした。
↓スマホでバーチャル体験中
↓ハワイスペシャリスト検定初級に挑戦中
さて、戦艦ミズーリの後の 2 時間目は、昨日と交替で、B クラス がハワイ大学との交流。A クラスは、ハワイスペシャリスト検定初級に挑戦です。検定の後は、昨日 ZIPAIR さんがお話ししてくださったものを録画していた ので、それを時間が許す限り見ました。
←ハワイスペシャリスト検定初級に挑戦中
2日目の流れは、昨日のプログラム進行の振り返り反省会を経て、スムーズに進行しています。 学生が各教室で交流やハワイスペシャリスト検定初級を受けている間に、先生方が慣れた動きで、ランチのための消毒作業や食事のセッティングをしてくださいました。本日のランチはベトナム食文化体験です。
教室の旗やイラストもベトナムにチェンジしています。 神奈川在住のベトナムの方が開いているお店 『金福』 さんより、本場の味のバインミーとチェーが到着。バインミーはフランスパンに色々な具材を入れて食べるバラエティに富んだサンドイッチ。チェーは、デザートとして食べるローカルスィーツ。冷たい夏用のチェ―と冬用の温かいチェ―があり、これまた様々な食材を入れて食べるバラエティ豊かなスィーツ。本日のチェーは温かいもので、緑豆などの数種類の豆にきくらげやタピオカをココナッツミルクで煮込んだ、具沢山のチェ―。見た目は白く、とろっとしています。バインミーは酢漬けの野菜とパクチー少々、レバーパテとベトナムハムを挟んだものでした。さて、ベトナム料理は初めての学生さんも多く、反応が気になるところ。食事を始める前に、昨年度ベトナム研修旅行の際にガイドをしてくれたチャンさんが、ハノイの旧市街を案内し、バインミーの食レポに挑戦する動画を見てもらいました。教室中にバインミーのおいしい香りが蔓延しています。学生さんはお預け状態。(笑)
さていよいよ食事開始。 バインミーはフランスパンのサクっとした食感がとてもおいしいです。これはフランス領であった時代の名残なんだそうです。実はスタッフの一人である私もチェ―は初体験でしたが、なんだかおしるこのような感じ。小豆系のトロっとした、かなり甘い味付け。 疲れているときにとてもほっこりすると思います。とはいえ、学生さん、本場の味付け過ぎて、お口に合わなかった方もいらしたかもしれません..... 逆に、とても気に入った方もいらしたようでした。その国の本場の味を体験するのも大事な勉強になりますね。金福さんは、豆などを煮込んで、相当の時間を費やしたようです。一生懸命作っていただいたお料理に心から感謝します。
ランチの後は、ハノイ大学の日本語を勉強している学生さんとの Zoom 交流なのですが、開始前に副校長先生がご挨拶で、ひとこと学生におっしゃった 言葉を簡略して、ここに抜粋いたしました。
先ほどベトナム料理を食べたと思いますが、お口に合いましたか?食べられないものもあるかもしれないけれど、その国の人たちが大切にしている食べ物を、もしそのおもてなしの心を理解していたら、相手を傷つけるような言葉を発することはないはず。安易に人を傷つけるような人になってほしくない。日本もグローバル化して色々な国の人と接することが多くなっている。看護の場面でも他国の人と接する機会が増えているが、食や文化、生活の違いがあり、何も知らなければ、私たちの態度や言動で痛くその人を傷つけることがあるかもしれない。相手の文化を知る、内面から理解することで、相手を傷つけることが少なくなるはずだ。ぜひこの機会に異国の相手のことをよく知って理解してほしい。そういう意味で、この交流をやっているのだから。
とても身に染みる良いお言葉でした。学生さんたちは、看護師の卵たち。きっとしっかり真意を理解してくれていると思います。
そして、ハノイ大学との交流開始となりました。 ベトナムハノイでは、ちょうどこのイベントの数日前に新型コロナウィルスによる死者が出て、急遽ロックダウン状態に。当初予定していた、通信環境の整った大学に、学生が一堂に集まってZoomにエントリーして交流することが、できなくなりました。それでも何とかしてこの交流をやり遂げるため、学生各自が『ステイホーム』中に、自宅でエントリーしてつなげる方法へ切り替えました。通信環境の不安定さへの懸念もありましたが、幸い、日本サイドの学生が見ている大画面を通して、交流を実現することができました。
日本側の学生からのプレゼンテーションと、ハノイ側の学生からのプレゼンテーションを終えると、事前に配布してあった番号札を使って、ランダムに学生を当てて、双方でキャッチボール式にQ&A。いつ当たるかわからない、ドキドキ感を味わいつつ、質問と返答のやり取りが続きました。ハノイ大学の学生さんは本当に日本語がクリアで上手。皆一生懸命努力して日本語を習得しているのだということに、日本側の学生たちも何か感じるものがあったはず。 最後に、ハノイ大学の学生さんも顔出しして、全員で集合写真を撮って、無事終了しました。相手側の画像が出ると、学生たちは大盛り上がり。何とか画像も最後まで落ちることなく 手を振ってお別れとなりました。 やはり、交流は、顔が出ているとますます相手を知りたい、理解したいと思えるのですね…..こうして、お互いに歩み寄って、次回は現地で、対面で会えたら素敵ですね。
さて、その交流後は、ハノイのガイドチャンさんの2本目の特別動画、ハノイの軍事博物館ツアーです。ハノイは、本当にバイクなどの交通量が多いので、いつも動画には、バイクなどの爆音が入っております。これがハノイの臨場感なのですが、チャンさんの説明が聞き取りにくかったことも確か。文字で説明はつけているものの、パッチリ目を開けてみているのは、つらい時間だったかもしれません。とはいえ、ベトナムの様々な戦争下の状況を少しでも理解できたら良かったと思います。
今日の長い1日の終わりを締めくくるのは、弊社とのプログラムでおなじみ、スウェーデン・クオリティケアのEmilさんのリアルタイムレクチャーです。日本の15:30はスウェーデンの朝7:30。早くからZoomをスタンバイしてくれていて、打ち合わせもしっかりしてからの開始。スウェーデンの文化や生活習慣の話から始まり、医療のシステム、看護学生のインタビュー、看護師のインタビュー、またタッチングでオキシトシンを促し、ケアをする独特のハプティックセラピーについても話してくれました。スウェーデンは学生にとってはあまりなじみのない北欧の国。とても新鮮だったのか、皆一生懸命耳を傾け、その考え方の違いに質問をしながら、感心していました。
こうして、長い2日目は終了しました。明日は最終日、エンターテイメントも盛り込んだ異文化体験をお楽しみに。