看護・高齢者ケアプログラム体験談・視察レポート
【2016年11月下旬】
ブータンの首都ティンプーでの研修を終了し、いよいよ任地のモンガル県へ
私は2016年11月末から任地のモンガルというエリアに移動し、病院のNICUで働き始めました。首都から2日間、オフロードの車の旅を乗り越え、この土地にやって来ました。断水や停電もあり、日本と比べたら不便な生活ですが、人間適応するものですね、少しずつ慣れてきました。
私の働く病院は、首都にある国内最大の国立病院の次のレベルにあたる県立病院で、ブータン東部の医療を担っている病院です。途上国の割にはしっかりしている病院かな…と思っていますが、医療レベルとしてはやはり対応困難なケースも多く、医師も少ないので、この病院で対応困難なケースは首都へ、首都でも困難なケースはインド、タイへと搬送されているようです。
日本とは違って衝撃的な事もあり、葛藤する事も多々ありますが、現地のスタッフにも恵まれ、周りの人達に助けられ、それなりに楽しくやっています。

オフロード
ブータンでは公用語はゾンカ語と言われる言語ですが、学校教育は全て英語で行われていて、公共機関では英語が通じます。ただ、国内のエリアによって話されている言語が違っていて、国内で18言語程度が存在し、ブータン人は大体4~5言語を話します。
職場のスタッフとは英語でコミュニケーションが取れますが、英語のわからない患者さん(私が対応するのは新生児の家族になりますが…)がほとんどで、新生児の母親とコミュニケーションをとるのにかなり苦戦します。今はスタッフに通訳してもらったり、少しずつ現地語を教えてもらったりしながら何とかやっています。英語が使えるのが楽と思える現状ですが、現地語も最低限使えるようになりたいところです。

任地の病院
ブータン人と日本人は見た目が似ていて、民族衣装を着たりすると特に現地人に間違われますが、あかちゃんも日本人そっくりでいつも癒されています。
まだまだ私の活動は始まったばかりなので、これからどんな事が待ち受けているのか、不安でもあり、楽しみでもあります。
まずは健康第一で頑張りたいと思います。
次回に続く…

救急車
広場
広場でのお祭り1
広場でのお祭り2
民族楽器チベッタンホルン