看護・高齢者ケアプログラム体験談・視察レポート
IMS横浜国際看護専門学校
『日本にいながら海外研修&国際交流』
2022年 スペシャルレポート
2022年2月21日(月)、22日(火)、24日(木)、25日(金)
昨年同様に、学校でオンラインと、対面をミックスして、今年も開催予定だった本イベント。しかも今年は、1日プラスで全4日間の予定でした。楽しいパフォーマンスあり、美味しい異国の食文化も温かいまま提供できるようにと、今回は、キッチンカーを学校の駐車場に止めて配膳をするという、味覚も使っての異文化体験ありのかなりレベルアップした内容になる予定でしたが、残念ながら、オミクロンパンデミックが激しかった最中、すべてオンラインでの実施となりました。せめて、学生さんが五感を少しでも使って異文化を味わえるように、各国の特徴ある有名なお菓子をあらかじめ各学生さんのお宅へ配送。リラックスして楽しめるセッションでは、お菓子を食べながら、その国の文化を味覚で体験する『もぐもぐタイム』を設けての運びとなりました。
事前に送付したお菓子セット
学生さんは、全員顔出しで参加です。先生方は、しっかり学生さんが聴講しているか、出欠を確認しながらの参加で大変です。今回のテーマは、『医・食・住』と同じですが、サブテーマとしてダイバーシティ&インクルージョン、SDGsが取り上げられました。
レポートは日にちごとに追ってアップしていく予定です。まずは第1日目をレポートいたします。
第1日目 2月21日(月)
オープニングは校長先生の流暢な英語の挨拶から始まりました。
副校長先生へとあいさつはバトンを渡され、そのあと、気持ちよく中国獅子舞のパフォーマンスで盛り上がる! という予定は、録画のパフォーマンスとなりました。しかしそこは、中国と昔から長い付き合いのある弊社。中国語が母国語といっても何の違和感もない弊社の松川が中国で骨折、手術入院した時の貴重な体験を交えながら、患者としてみた病院の医療従事者の話や、美味しいパイナップルケーキについて話します。ここは、もちろん、学生さんはパイナップルケーキを食べながら。と言いつつ、スタッフももちろん一緒に味わいました。ああ~ポロポロポロポロこぼれるお菓子のかす!!!!『このパイナップルケーキはデートの時はNG』というお話も理解できました。やはり、体験しながらだと、よく理解できますね。
さて、中国獅子舞と松川のプレゼンの後は、スウェーデンの洋菓子を焼き続ける『Lilla Katten の筒井さん』のお菓子を通じたスウェーデンの1年と文化や行事のレクチャーです。スウェーデンにはフィーカという、1日に数回、コーヒーを飲みながらお菓子を食べる文化があります。
上司も部下も忖度なく一緒に話しながらのコーヒーブレイクというものに、学生の皆様もかなり魅了されたようです。こういう文化、日本に本当に欲しいですよね。ここは、本場スウェーデン仕込みのジンジャークッキーのもぐもぐタイム。
さて、ランチブレイクの後は、中国です。まずは、弊社代表の中国大好き、戸塚が、中国の一般的な知識や簡単な看護教育などを紹介。そして、60年以上の歴史を持つ、按摩治療を施す公立の専門病院、北京按摩医院とライブでつなぎました。北京按摩医院からは、恐れ多くも、院長、副院長、ドクター、看護部長さんという素晴らしい面々が参加してくださり、病院紹介動画と、中国式の本格的な按摩の施術の講義、質疑応答など盛りだくさんです。中国とオンラインで問題なくつなげることができるのか? ここ1カ月ほど何度もテストしながらの本番です。実際、インターネット環境は全く問題ありませんでした。北京按摩医院の紹介ビデオは、まるでテレビ用に撮影したかのように素晴らしく、プロ並みの映像技術が駆使されていました。妥協のない、本気の中国式按摩施術も日本語で講義してくださいました。日本語が話せる按摩のドクター、素晴らしいです。残念なことに、本当は、学生同士で施術をまねながら、参加したかったのですが、オンラインになってしまったので、それはかないませんでした。本当に残念。
1日目のラストは、ドイツから。独日通訳と医療・介護制度の調査やコーディネーションを行っている吉田先生によるレクチャーです。ドイツのTVレポーターが病院で実際プリセプターについて、患者様と接するレポルタージュ動画を見せていただいたり、ドイツのエコな取り組みを吉田先生自ら撮影してくださった動画を見ながら解説頂いたり、とても興味深い内容のお話でした。最初のレポルタージュでは、実際はTVレポーターである女性が余命いくばくもない老人の患者さんとコミュニケーションを取りながら、接するような場面もあり、泣けてしまうようなシーンもありました。ドイツの看護師の多忙さは、日本と変わらない。そして、看護師不足で、様々な国から看護師として働きに来ていること、お給料が思ったほどよくないため、帰国してしまう海外の看護師さんもいるとか。これからの課題は、日本と一緒な部分も多々あるようです。
吉田先生が撮影してくださった、オーガニックなお店の店内や、スーパーマーケットに設置された瓶や缶を回収する面白い機械を、実際に瓶を入れての実演など、とても興味深い動画や写真が沢山でした。
さて、最後に『もぐもぐタイム』はドイツのミューズリーリーゲル。これは、ナッツ類、全粒穀物、ドライフルーツなどをカラメルで固めたシリアルバーのようなお菓子で、とってもヘルシー。結構ずっしりとしていましたが、ドイツのスーパーマーケットには、たくさんの種類のものがあり、ベリー系で固めたものや、ナッツ系のものなど、多種類あり、ドイツ国民の愛すべきお菓子の一つ。ドイツに渡航される際には、ぜひスーパーマーケットで探してみてくださいね。
もうお腹いっぱいの1日でした。
こうして、時間の制限のある中、各国とつないでオンラインでの1日目は何とか無事に幕を閉じました。
2日目のレポートも追ってアップいたしますのでお楽しみに (#^^#)。
全部ミューズリーリーゲル!