看護・高齢者ケアプログラム体験談・視察レポート
IMS横浜国際看護専門学校
『日本にいながら海外研修&国際交流』
2022年 スペシャルレポート
2022年2月21日(月)、22日(火)、24日(木)、25日(金)、
第2日目
さて、2日目は9時から開始です。
アメリカから2つのSDGsをテーマにしたレクチャーが続きます。
まずは、ロサンゼルスでソーシャルワーカーをしているAyakaさんからLGBTQ+についてのレクチャーです。
皆さんこの言葉はご存じですか? 昨今、日本でもよく取り上げられている性的マイノリティについてのお話です。
とてもカラフルなパワーポイントで、解説してくださいました。
またZoomのブレイクアウトルーム機能を使って、グループディスカッションをしながら、自分の中の認識や理解を振り返りました。
学生たちは、20歳くらいと若い世代。
我々日本人スタッフの世代に比べて意識や認識はとても自然だなと思いました。
そもそも、このようにLGBTQとしてくくること自体が差別ではないか?とか、友達にLGBTQ+にあたる人がいるから違和感はそんなにない、という意見もあり、若者には、この問題は、かなり理解が進んでいるなと思いました。
むしろ、昭和の時代に教育を受けてきた、年配の人の意識を変えていく必要があるのでは?と個人的に実感した次第。
早く、日本でも法的に男性同士、女性同士婚も認められ、様々な不平等法律が撤廃されるように祈ります。
さて、15分の休憩をはさんで、次はポートランドより、いつもお世話になっているポートランド州立大学でインターナショナルスペシャルプログラムマネージャーをしているMasumiさんのレクチャーです。
ポートランド一庶民としての持続可能な生活手段を、誰でもできるちょっとした意識という観点でお話してくださいました。
ポートランダ―の生活スタイルを紹介しながら、どのようなエコ活動があるか、自分にできることなど、クイズを交えて楽しく集計したり、また、ドキュメンタリー動画では、アフリカに寄付され、送られていった衣服がその後どのようなルートをたどるのか、その末路や実情など、予想もしていなかった展開で、かなりショックだったのは私だけではないはず。
とても充実した内容なのに、クイズや集計ポールもあり、とても楽しく学ぶことができたのではないか?と思います。
元気なMasumiさんにエネルギーをもらいながら、ポートランドの魅力も感じる時間でした。
お昼をはさんでのレクチャーはスウェーデンから。
毎度お世話になって いるスウェーデン・クオリティケアのエーミル氏からのレクチャー。
スウェーデンは、日本より8時間遅れており、『まだ朝の6時という早朝なのに、本当にありがとうございました!』とまずお礼を言いたいです。
今朝の気温はマイナス3°Cと確かおっしゃっていました。( ゚Д゚)
スウェーデンという国の文化や福祉・医療の紹介からはじまり、看護師のインタビュー動画へ。
ワオ!スウェーデン看護師さん、タトゥは全然OKなんだそうです。
バリバリに入っています、彼。この辺りから文化や意識の違いが感じられて、とても面白い。
そして病院の紹介を経て、スウェーデンのタクティールケアとは???という盛りだくさんの内容をコンパクトにまとめてくださいました。
タッチングによるやさしいマッサージは、相手をリラックスさせ、オキシトシンというとても幸福感を感じるホルモンを分泌させる効果があるのだそうです。
早くコロナが終息して、タッチングケアを日本で堂々と高齢者にしてあげられますように・・・・・と願うばかりです。
さて、本日のもぐもぐタイムがやってきました。
ベトナム、ハノイの旧市街から市内散策ライブ中継です。
ベトナムインスタントスティックコーヒーで有名な『G7』という銘柄に各自お湯を注ぎ、飲みながら、そしてお菓子のお供は日本ではよく周知されているドイツのハリボーグミ。(ベトナムですが...(^-^; )
本当なら、学生さんたちは、ハノイに異文化交流旅行に行く予定でしたので、せめて、ハノイの旧市街を散策している気分を味わってもらおうと、ハノイとつないでの生放送。
案内役は、ツアーガイドでお世話になっているチャンさん。彼は、実際に2020年のコロナパンデミック前の1月にIMSの学生さんをハノイで引率してくださり、大人気でした。
ハノイの今日の気温は9度。
ハノイは、10度を切ると寒いから学校が休校になるそうです( ゚Д゚)
先ほどのスウェーデンとの違いにカルチャーショックです!!!
オートバイが沢山通るハノイの通り。チャンさんは難なくすいすいとバイクを避けて通りを渡っていきます。
歩道にもバイクがぎっしり停まっています!時間配分にとても不安がありましたが、エッグコーヒーで有名な『Café Ciang』というお店に入り、メニューをアップにしてくれたり、どろんとしたエッグコーヒーを注文して見せてくれたり、なかなか面白い。
どうもベトナムの人は甘いものが大好きなようです。
しかし、案の定、最後まで案内できる前に時間となってしまい、『バインミーを食レポ』に行く前に中継が中断されました。
チャンさんごめんなさい! 次回の時間配分に十分考慮しなければ、と大反省でした。
本日の最後は、ベトナムハノイ大学の日本語学科の学生さんたちとオンライン交流です。
このイベントは、かなりの目玉なのですが、前の時間が押してしまい、ばたばたのうちに開始となりました。
まずは、双方の学校の責任者の方々の簡単なごあいさつ。ここであまり時間を使えないので、進行は速足で進みます。
次に双方の学生代表からのごあいさつ。
日本語学科の学生さんはとても日本語が上手です。
ご挨拶のあとは、イムス横浜国際看護専門学校の皆様からは6つのグループに分かれて、各グループが5分のプレゼンをしました。
テーマはイムス横浜国際看護専門学校の紹介、日本の成人式、私たちのお昼ご飯、日本で流行っているもの、おすすめの観光地、日本あるある、とバラエティに富んだ内容。
ハノイ大学の学生さんの間では日本のアニメが有名なようで、プレゼンの中で紹介されたアニメのイラストに「上手ですね!」とコメントがありました。
日本の学生さんは、初対面のベトナムの学生さんとの交流で、プレゼンテーションをする、というドキドキしたこともあったかもしれませんが、皆さんが一生懸命、日本の文化や良さを伝えてくださり、ハノイ大学の学生さんも日本を感じる時間になったと思います。
ハノイ大学の学生の代表者からは2つのテーマでプレゼンテーションが行われました。
テーマはベトナム文化について、ベトナムサンドイッチのバインミーについて、です。コロナウイルスが拡大していなければ、実際にバインミーランチを計画していたのですが、バインミーを食べられなかったので、今回はプレゼンで、バインミーの魅力を感じました。
チャンさんのバインミー食レポも残念ながら見られなかったので、ハノイ大学の学生さんの紹介で、学生たちは、バインミーを知ることができました。
バインミーは最近は日本でも食べられるようになりましたね。でも。本場のバインミーも食べてみたい!そんな気持ちになるプレゼンテーションでした。
そしてベトナムの学生さんの文化の紹介は、動画や写真がありました。なんと、ハノイでは、辛ラーメンの中にアイスクリームを入れて食べることが流行っているみたいで、実際に食べている動画を見せてくれました。
みんなびっくりした様子ですが、なんだか、日本の面白い食べ方にも似ているようで、親近感が湧きました。
プレゼンテーションの後は、学生同士のQ&Aコーナーです。
プレゼンテーションが終わった時点で、残りの時間はあまりありません。
またまた駆け足です。学生さんは、自分の持っている番号札の番号が呼ばれたら、質問をします。
そして自分の選んだ番号の学生さんが答えてくれます。
ベトナムの学生さんは、日本のアニメや学校生活について質問してくれました。
参加した学生さんは、お互い、頑張って言葉を交わしていました。
残念ながら、時間がすぐに来てしまい、盛り上がり始めたところでQ&Aコーナーを終了しなければなりませんでした。
まだまだ話していたい気持ちもありましたが、ここは「コロナが落ち着いたらベトナムにいくね!」と思いながら、記念撮影です。
画面に映った学生さんの笑顔は素敵でした。
2日目の研修はここまでです。
朝から、学生さんたちはアメリカ→スウェーデン→ベトナムと世界を回りました。
飛行機では1日では周れない距離です。
世界各国を旅した気分で、充実した1日を終えました。
-3日目に続く-