看護・高齢者ケアプログラム体験談・視察レポート
北京の大病院を見てきました。
北京人民病院は、北京大学附属6病院の内の一つで、正式名称「北京附属第2病院」という西洋式総合病院です。今年1月設立90周年を迎えました。この写真は、昨年10月オープンしたばかりの最新病棟(1000床)です。総ベッド数1500床、Dr.900人、ナース1600人。心臓内科外科、消化器科では全中国で筆頭。1日約500人の救急患者が運ばれてきます。ICUの設備は、先進一流病院に引けを取らず、オペレーションでは、かなり優れた点もありと、同行の日本人医療者たちも感心していました。
医療現場は、効率性を重視しており、ベッド数は増やさず回転率を上げて(利用率98%、平均在院日数9日間)、医療費を下げているとのことでした。
張准教授と共に、左:戸塚、
右:郭[弊社北京事務所代表]
トラベル・パートナーズ北京事務所代表の郭凱の実兄が中国でかなり著名な心臓内科の専門医で、北京人民病院心臓内科教授であるため、我々訪問団の院内は、お兄さんの部下である心臓内科副教授の張萍Zhang Pingさんという女医さんが案内してくれました。英語も巧みで、医師として高い評価を得ている聡明な方でした。100%共働きのお国柄、女性の活躍はかなり活発です。
医療面でも訴訟も年々急速に増加しており、大きな病院や新しい病院には、訴訟に対応するために、病院の敷地内に「公安」(日本で言えば「警察」)の派出所が設けられているという説明が大変印象的でした。
中国では、病院・クリニックともにまだまだ非常に不足しており、中国政府は、病院建設への外資導入を積極的に進めています。日本の病院経営者の方々も、中国への医療事業進出に感心を持つが方々が増えているようです。
新病棟の外観
心臓内科 張萍副教授〔女医〕
心臓内科ナースステーション(不思議な懐かしさと新鮮味を感じるユニフォーム姿でした)
心臓内科病棟フロアー
最新式ベッド
病院会計窓口
人民病院の正面玄関
新病棟の外来受付(吹き抜けの採光、棕櫚の木が印象的)
敷地内の「公安派出所」
病院の案内図
<記:トラベル・パートナーズ 代表取締役 戸塚雄二>