看護・高齢者ケアプログラム体験談・視察レポート
私は看護師として日本で約10年間働いており、今回は病院から1年間の休職を頂きオーストラリア留学を決めました。病院から休職という制度を頂いたために、単に語学留学ということよりも何かプラスして学びたいと思い、この看護ワークエクスペリエンスコースを選びました。
入学当初は英語に自信がなく本当に看護体験に参加できるか不安でしたが、general Englishで基礎英語を学び、週に1回の看護プログラムでの授業や1カ月間のOET準備コースでの学習、また先生方や実習に携わって頂いた方々の協力もあり、9ヶ月間の学習を終えて最終目的であった、オーストラリアの病院での看護体験に臨むことが出来ました。
私は日本でがん専門病院に勤めておりホスピスにとても興味があったために、看護プログラムの一環としてSt Vincent's Caritas Christi Hospiceに訪問した際に、この病院で看護体験がしたいと思いこの病院に決めました。 また、指導者は看護プログラムの講義でもお世話になった日本人の看護師さんなのでとても心強かったです。
with MLC friends
ホスピスでの初日には、週に1回の院内カンファレンスの日であったためにカンファレンスに参加することが出来ました。そこには、他職種(医師・看護師・理学療法士・ケアマネなど)のスタッフが参加しており先週亡くなった患者さんや入院中の全ての患者さんについての情報交換や今後の予定などを話していました。初日にこのカンファレンスに参加出来たことで患者さんの状況や予定などを把握できたのでとても良かったと感じました。
そしてなによりも、参加する前は英語でのカンファレンスに参加しても理解出来ないと思っていましたが、看護プログラムの授業やOET準備コースでの学習からか全てではないですが、カンファレンスの内容を理解することが出来ていた事にも驚きました。本当に、これらの授業は看護体験に役に立ったと感じました。カルテを読む時や申し送りの時なども、授業で習った単語などは理解することが出来ました。
しかし、聞き取れないことや理解出来ないことももちろんありましたが、その都度 指導者の方に聞いて教えて頂きながら充実した看護体験を送ることが出来ました。
ホスピスでの日常生活の援助や薬の配薬・投薬方法やカルテの記入方法など、指導者の方と一緒に回りながら看護ケアを観察していくことが出来て本当に良い経験になりました。
また、使用していた薬や疼痛コントロールの方法などは日本と同じような物もありましたが、初めて聞く薬や使用している物品なども違うこともあり勉強にもなりました。
また、Pastoral careというスピリチュアルカウンセラーも常勤しており、患者さんや家族、スタッフのケアも行うとい専門職は日本ではまだ浸透しておらず、お話を伺えてとても良い機会になりました。
施設はホスピスということもあり病棟では患者さんや家族への制限も少なく、在宅に近い生活だと感じました。窓も大きく中庭もあり、終末期の患者さんが多いですが、とても明るい雰囲気だったのが印象に残っています。
5日間という短い期間ではありましたが指導者の方をはじめ、スタッフは皆さんとても親切で英語が不十分な私にも一緒にケアを見学させてくださり、本当に貴重な経験が出来ました。
今回、看護体験に参加して海外の病院でテキパキと働いている指導者の方を見て私もやはり看護がしたいと再確認できたので、この経験を生かしてまた看護師として働きたいと思いました。
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