看護・高齢者ケアプログラム体験談・視察レポート

今、この文章を書いているときはオーストラリアから帰国後約1か月近く経過している時期なのですが、メルボルンで過ごしたことが今もはっきり思い出せる一方、もしかしたら夢だったのではないかとも思われるような不思議な感覚があります。しかし、「行ってみてよかった」ということは確信しています。今回、メルボルンでの出来事を振り返る機会を頂けたことに感謝しつつ、少しばかり振り返ってみたいと思います。
そもそも半ば勢いで決めたメルボルン行き。学生時代にトラベル・パートナーズさんのポートランドでの研修に参加させていただき、その時に良い仲間と出会え、意識が上がる経験ができたので、社会人になってもいつかまた同じような経験ができたら良いなと思っていました。そのぼんやりと思い描いた願いが急に叶えられるかもしれないタイミングがやってきたので、実際に渡航を決めたのは出発の2ヶ月前ほどだったと思います。渡航を決めたときは実際に海外で生活していけるのか色々なことが未知であったり、近いうちに日本での大学院進学を視野に入れていたこともあり、まずはワーキングホリデービザを取得し、ひとまず学校に3か月少々通って様子を見て、これからのことはまた考えようという方針にしました。

メルボルン市内の小道にはカフェやお店がたくさん並んでいます
メルボルンに到着するまでは、まず無事にシドニーで乗り換えてメルボルンまで到着できるのか、知り合いが1人もいない場所で適応していけるのか、沢山の不安がありましたが、一つ一つクリアしていくことで不安が自信に変わっていくことを体感できた気がします。
特に今回は人との繋がりを強く感じられた滞在でした。学校のクラスメイト、シェアハウス先で一緒に過ごしたご家族、そして中でも特に看護クラスの13人と出会えたことは自分にとって宝物です。出身やキャリアの異なる13人が集まっていて、最初はキャリアの少ない自分が馴染めるかどうか心配でしたが、お互いを尊重し合っていて尚且つ高めようとしている前向きな姿勢にいつも良い刺激をもらい、メルボルン滞在がより充実したものになりました。看護クラスの後に、みんなでご飯に行ったりナイトマーケットにいったり、そんな時間も私の滞在中の楽しみでした。
MLCの仲間たちと
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英語のクラスについては、最初は何でクラスメイトが笑っているのかわからず、頭の上にクエスチョンマークが浮かんでいる日々が続いていて、授業の後にクラスメイトと一緒に復習してカバーする日々でした。慣れてきたところで一般英語のクラスからIELTSのクラスに上がることになったので、またついていくのに必死な状況になったのですが、自分に甘くなりがちな自分は少し厳しいくらいの環境でちょうどよかったと思います。クラスが上がるかどうかは、上がる前に先生が自分の意思を聞いてくれるので、もっとじっくり学びたいという場合はそのような選択もできるかと思います。
CPR用の人形
練習用AED(よく見ると日本語も書いてあります)
MLCで先生が教えてくださったオーストラリアの医療サービス
Austin病院内のカフェテリアのポスター
短い滞在だったのでアルバイトは結局しませんでしたが、学校以外の生活も充実していました。メルボルンは週末になるとどこかしらで何かイベントが行われており、日本人向けのサイト(伝言ネットや豪GOメルボルンなど)でイベント情報が手に入るので、毎週チェックして足を運んでいました。メルボルンマラソンやメルボルンカップなどの大きなイベントの空気感も堪能できました。また、メルボルン近郊の観光スポットもかなり回ることができたと思います。幸運にも早い段階でメルボルンで看護師をしている友人ができ、その友人に色々なところを案内してもらい、効率よく見ることができたと思います。そういった点でも今回は人の温かさに助けられて、より周りの人に感謝する気持ちを覚えた滞在でした。

Great Ocean Road
こんなところにもダイソーが!
おいしそうなスィーツのウインドウディスプレー♪
ビクトリアナイトマーケット(こちらは夜8時半とか9時くらいにならないと暗くならないので明るいところでのナイトマーケット....)
シティにあるお花屋さん
SUZUKIナイトマーケットの「スズキ」って何?と思っていたのですが、自動車メーカーの「SUZUKI」だったんです
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メルボルンマラソン参加~!短めの距離を"走り"たかったのですが、定員オーバーしていたので"歩く"部門で参加。見事完歩。
そしてこれは本当に偶然なのですが、学生時代に一緒にポートランドへ研修にいっていた友人がメルボルンに引っ越してくることを知り、更に私が住んでいたシェアハウスと同じサバーブに移住してきたので7年ぶりの再会を果たすことができました。お互いが日本にいるときはなかなか会えなかったのに、まさかメルボルンで再会できてとにかく感動しました。
「百聞は一見に如かず」と良く行ったものですが、今回の滞在で身を以て感じました。行ってみないとわからなかったことが沢山あります。そして、メルボルンでの毎日は毎日が刺激的で日々新しい発見がありました。私は短い期間の滞在でしたが、それでも語学力の面だけでなく、精神的な変化等を感じられます。もし少しでも興味関心があるようでしたら、一歩前に踏み出してみることをお勧めします。
最後になりましたが、急に決定した渡航に際して様々な相談に乗ってくださり、滞在期間など細かな要望に応じてくださったトラベル・パートナーズの萩田さん、そして今回の滞在に関わってくださったすべての方にお礼を申し上げます。