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劇場の前で
 9月上旬、欧州ツアーの添乗員が旅先で体調を崩したため、急遽ピンチヒッターとなるべく欧州へ飛びました。そのツアーは、10年に一度開催される「キリスト受難劇」を観るツアー。ドイツのミュンヘンから南へ車で約2時間。人口5,000人の美しい村オーバーアマガウで開催されます。小さい子供を除く、村人総出で演じられるその受難劇は、世界的に有名で、5月下旬から10月上旬の間に102回公演され、世界中から50万人を越えるクリスチャン達が観劇に来ます。鑑賞券は宿とセットで超プレミアム価格で売り出されますが、すぐに売り切れてしまいます。その受難劇を観に行くツアーでした。
26名のお客様に感動的な受難劇を無事に楽しんでいただいた後、ミュージカル「サウンドオブミュージック」の舞台となった美しいザルツブルグを通り、ウィーンまでバスの旅。
ウィーン到着後の夜中、かの添乗員(私の大先輩で弊社顧問)が、現地のドクターに診察していただき、入院することになりました。
 AIU海外旅行傷害保険を購入していましたので、AIU事務所の紹介で、夜11時にホテルの部屋に契約しているGP(開業医)が来てくれました。
何と男女の二人連れ。診察の後、記念に写真をとカメラを構えたら、では、と二人でキッスシーン!? ハイ、驚きました。飛んでるドクターのカップルでした。診察料250ユーロ(約27,000円)。採血の後、血糖値が513と出て、二人のドクターも顔を見合わせてビックリ。すぐ入院決定。救急車を呼び、私も同乗して病院へ。大変貴重な体験をしました。
救急車は黄色。有料です。56ユーロ(約6,000円)。救急士は4ヶ月の研修を受けると資格が取れるそうで、実務をしながら更に1年間学ぶと注射が打てるようになり、更に単位をとると心臓マッサージ、人工呼吸器操作などの実践ができる資格が得られるとのことでした。
運ばれた入院先はその名もロマンチックな「ドナウ・ホスピタル」、ドナウ川のドナウです。ベッド数1000床、ウィーンでは、最大のアカハ病院の次に大きな病院。ERの待合室には、他に3名の患者さんとその家族がいました。国籍は尋ねませんでしたが、インド系と思しき方、中近東からかと思われる風貌の方など、国籍は様々に見えました。
しばらく待たされた後に、診てくれたナースは、エディダ・ザレスコヴァさんという名前のチェコ人のナースでした。伺うと、臨床経験26年。チェコの看護学校(4年制)を卒業後、6年間チェコで臨床看護を経験した後、オーストリアへ来て以来20年働いているとのこと。英語、ドイツ語ともに堪能。ナースステーションにいたナース達3人に国籍を伺うと3人ともポーランドの方でした。オーストリアの医療現場は、患者も医療者も実に多国籍であることがわかりました。オーストリアの中でも、特に首都ウィーンは古くから様々な国際機関の本部が置かれている国際都市ですから元来多国籍の人々が多く住んでいる町ではありますが、1990年以降、医療分野に東欧圏から多数の医療者の受け入れが始まり、とりわけ、ポーランド、チェコ、ハンガリー、旧東ドイツなどから多くのナースが移住して来ました。また、現在フィリピンからのナースもかなりいるようです。ほんの短い時間ではありましたが、首都の最大級の病院内で、その国出身のナースに一人も会わなかったということを思い返すと、改めてとても新鮮な驚きを感じます。日本でもいつかそういう日が来るかもしれませんね。
かの添乗員は、翌朝、専門医から胆嚢炎と診断され、すぐに切開、胆嚢切除。糖尿のため、術後の在院日数は通常よりも長くなりましたが、合計5泊で退院。無事に帰国することができました。ドナウ・ホスピタルでの治療費は、かなりの高額になるのではと心配しておりましたが、結局4,600ユーロ(約50万円)で済みました。予想より相当安くて、逆にオドロキでした。もしこれが、アメリカでしたら、盲腸手術でも100万円を越えますから、きっと300万円くらい請求されたのではないでしょうか?また、彼の帰国時の航空運賃は、エコノミークラスが満席のためビジネスクラスとなりましたが、その代金も全て保険でカバーできました。やはり、海外旅行保険は、必ず購入しておく方がいいですね。

ミュンヘン市庁舎前広場

ちょっと休憩、腹ごしらえ。ミュンヘンでは大ジョッキの地ビールと白ソーセージをはさんだパンをかぶりつく。これが一番美味!!

市庁舎塔の仕掛け時計

窓辺の花が美しいオーバーアマガウの家々

右はビールジョッキの中にゆでた白ソーセージが入った料理

ステキなテラスで乾杯

オーバーアマガウ娘のお薦めビール

10年に一度の受難劇

受難劇の上演される劇場正面入口

いよいよ開場。講演は、第1部が午後2時から4時半まで。夕食時間の休憩をはさんで、第2部は午後8時から夜10時半まで上演されます。

入場券は厳しくチェック

開演を待つ人々

舞台は半野外舞台。夜はかなり冷え込みます。

名物アップルシュトゥードル。大変オイシュウございました。

島田大先輩と記念撮影 オーバーアマガウの上演される劇場の前で。10年後も来ましょうネ。病気せずに。

オーバーアマガウ村のシンボル、山の上の十字架(見えますか?)

世界中から人々が集まります

自転車で来る人も

レストランの入口

オーバーアマガウ村の家々の壁は美しい絵が描かれています

グリム童話の主人公「赤頭巾ちゃん」の絵が描かれた家が人気

可愛い教会。大理石に見えた柱と彫刻は皆木製でオドロキました。

オーバーアマガウ村の近隣、本格スパのあるとても素敵なブティックホテル。小さいけれど4スター。

色鮮やかな可愛い民族衣装が印象的。焼きたてクロワッサンは世界一級の味です。

サウンドオブミュージック"ドレミの歌”が聞こえてきそうな風景。

深夜ホテルの部屋に往診してくださったドクターのカップル。

“記念撮影”と言ったらスグ、このシーンでした。

イエロー救急車。テキパキした救急士。入院先の病院は、2分で決まりました。

深夜の診察。チェコ人のベテランナースが診てくれました

深夜1時、ドナウ病院の廊下。以外に照明が多く明るかったです。パパと坊やの二人連れが帰るとこでした。

ドナウ河を昇る朝日

パリ郊外ベルサイユ宮殿では、現代作家の作品との融合展示中。ナント9月・10月は我が日本の村上隆さんの作品展。多数のムラカミ作品が、中庭にも、室内のソコココにも展示されていました。 嬉しい!大変、誇らしい気持ち。デモ、確かにすごい違和感。賛否両論。。。当然あるでしょうネ。でも、フランス人の芸術論”新旧融合が芸術を進化させる”の実践です。

ベルサイユ宮殿の噴水前で参加者の皆様と記念撮影。10年後もゼヒまたオーバーアマガウを見に行きましょうネ!!!

ルーブル美術館で一番好きなサモトアケのニケ像。
●旅のエピソード・・・
●ウィーンで出会ったトルコ人の青年23歳
 ドナウ・ホスピタルからホテルへ戻る時、病院前で客待ちしていたベンツのタクシーに乗りました。運転手は、その大型高級車に一見不釣合いな感じのするほど若い小柄な青年。名前は、アーマット(Ahmet)。英語で話しかけると正確な英語で応対してきます。しばらく話していて、驚きました。彼はそのベンツE220タイプの中古車(使用2年)を2ヶ月前に約600万円で買ったばかり、2年間給料無しで働くと、その月賦が終わって、その後は稼いだ金は全て自分のものになる、という計算。そして更にお金を貯めたらもっと車を買って、最終的には10台にしたいとのこと。今現在は3台持っていて、1台は自分で運転し、他の2台は親類の者に貸してタクシーをしている。つまり、彼は若干23歳にして、タクシー会社の経営者だったのです。安い車は、買わずにベンツまたはBMWの高級車種を買う。その方が、いい客がつき、より大きな売り上げを上げられる。流しもするが、電話注文で遠距離ドライブもする。法人契約でVIPの空港送迎も請け負っている。所有する車が10台になったら、自分は運転をせずに遊んで暮らすのだそうです。「遊んで暮らす」というのは、冗談だろうと思いました。きっと、彼は何か別な事業を始めることでしょう。祖国を離れて出稼ぎに来たトルコ人の父母に連れられて20年前に移住してきた彼は、このウィーンで小中高と学んで、ドイツ語と英語をマスターし、20歳でタクシー運転手を始めたということになります。たくましい根性です。感心しました。将来が楽しみです。応援する気持ちを込めて、写真撮影。笑顔の握手で別れました。頑張ってください。

アーマット君と彼のベンツ

彼の名詞(ウィーンへ行く方はどうぞご利用ください)
●パリのガイドさんから面白い話しを聞きました
 この方は、ミチヨさんといい、フランス人と結婚してお嬢さんが一人います。子育てを通じて体験的に知ったフランス式教育のお話しです。
・幼稚園でも男女のトイレは一緒。境目もありません。ずらっと並んでするわけです。トイレの水を流すのは先生の役目。ごくごく自然に男女の身体の違いを覚えるわけです。
・フランスでは、パリの小学校では土日に加えて毎週水曜日がお休み。学校は厳しく小学校でも落第があります。一般にフランスでは、小学校から大学も含めた学生生活の中で、1回落第する子は全体の85%。2回落第する子は全体の65%にもなるそうです。大学での落第は特に厳しく、学期末の試験の不合格は3回まで。3回以上落第すると、在籍資格がなくなる上、学歴は高卒のまま・・・つまり、学期末の試験に受からなければ、その一年の実績をみとめないということ・・・大変厳しいです。日本の共通1次試験にあたるのが、バカロレアです。これさえ受かれば、どんなハイレベルの有名大学でも、自由に入学できます。しかし、実力以上の大学に入学しても、学期末試験を3回落とせば、もう、在学資格もなくなり、放り出されてしまう。学歴は高卒のまま・・・よって、高望みは、愚かということになります。(因みに、フランスの大学は9割が国立で、授業料は無料です。)
・この国では、はっきりと主張することが尊ばれます。小さな時から、自分なりの意見を述べるように教育されます。「正直」であることが厳しく求められる。「正直」の意味は:
 はっきり言う=正直
 隠していない=正直
 大きい声で話す=正直
高校では哲学は必修科目。言葉で表現する教育が重視されています。不幸を知らずに幸福は理解できないという考え方があり、物事を考えさせて、自分の意見を言わせる。共通一次試験(バカロレア)も、しゃべるのが主体の試験となっています。
・学校教育の基本は「得意ワザを伸ばす教育」
得意科目を選び、それによって配点が異なる。得意な科目で上げた点数は7倍に数え、長所を伸ばす。短所を治さない、許す。
「普通」という言葉が無い。
その人にとっての「普通」があるだけ。各人に共通した「普通」という基準は無い。
16歳までで義務教育10年間は修了。18歳で成人。
(あのサルコジ大統領ばかりでなく、フランス人の方々が老いも若きも、自己主張が強いという理由が良く理解できました。院内でのナース達も、医療者同志、患者さんとのやり取りなど、さぞかし活発なことでしょうネ。)

パリの子育て

<記:トラベル・パートナーズ 代表取締役 戸塚雄二>
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