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 第2弾に引き続き今回は留学生活においての最大イベント・看護実習体験をメインにまとめ、また、数々の忘れられない出会いと旅行、現在もメルボルンで生活を続ける私なりの意味を、写真にコメント付属として伝えたいと思います。
 約1年間のgeneral English, OET準備コースを終え臨んだのは2つの病院での看護実習でした。実習を行うまでには、定められている最低条件の語学力が必要でそれをクリアできるか不安な日々もありました。全ては自己の英語の成長のため、ここでしか学べない貴重な時間を得たいと、何も苦ではなく努力は実り、先生方、この実習に携わっていただいた方々、これまでに励ましてくれたたくさんの人々に深く感謝します。思えば、入学時には自分の思いさえもろくに書けず、何時間も何時間も要し、その文章も間違いだらけ・・・ろくに話せず、聞き取れず、悔しくて泣いた日々。今ではだいぶ成長したなと我ながら思います。

サウス・コーフィールド・リハビリ病院。週一回の看護講義にて見学して以来、整形外科での勤務経験から、「もし実習が出来るなら、絶対ここに来たいな!」と決めていました。
 まずは第一希望だったSouth Caulfield病院での実習でした。整形外科病棟での勤務経験を活かし、整形・リハビリは今回最も興味のある分野でした。臨床看護教育者のスーザンがとても気さくで丁寧に、私の実習がうまくいくようにアレンジしてくださいました。緊張しながらも病棟に案内され、スタッフの顔を覚えること同様、患者さんを覚えるようになると今度はその人のところへ行ってもっと会話をしたくて、「明日も会えるかな。何話そうかな」と実習に行く楽しみの1つになっていました。ナースコール対応、緊急入院依頼、患者さんが運ばれてきて、バイタル測定にアナムネ聴取、病棟はバタバタ・・・その現場で起こっていることは日本での職場風景と全く同じでした。私も何か手伝いたく思いながらも医療行為は行ってはいけない学生の身、見学だけでウズウズした気持ちでした。
 事前にある程度、その科で使う単語は覚えて実習に臨みました。骨折、切断、義足、脱臼、関節、傷処置、脊髄損傷、松葉づえ、可能な動作の範囲、などこれらの単語は特に整形外科における専門的な単語で、2ヵ月間のOETクラスでの学習は本当に役立ったと思います。
 何よりも、自分の英語が成長していることについて自信が持てたのは、また、医療者として興奮したのは、毎日の申し送りの30分間でした。「私にも理解できる、聞こえる、分かる・・・!」「この人はリハビリの進行状況が悪いのか、あの人はオペ後2ヵ月、もうすぐ義足で歩行訓練か・・・」病状や患者さんの状態が把握できた時、日本で看護師をしていた自分、中堅としてチームをまとめ、しっかり働いていた自分を思い起こしました。私にも患者さん全員の詳細が記載されているプリントが手渡され、患者・観察ポイント把握のために絶対必要な、この全部英語のシリアスに話される申し送りが、留学1年を経たこの頃になると全くのお手上げではなく重要な単語を聞き取れ、手応えを感じました。

カリタス・クリスティ・ホスピスの中庭。このホスピスは小高い丘に建てられており、この中庭からは、メルボルンの素晴らしい景色がいっきに見渡せました。
 翌週に臨んだCaritas Christi ホスピスでは、整形病棟での活動的な患者さん達とは180度違って、とても静粛な雰囲気が漂っていました。私は消化器内科病棟においての勤務経験もあり、特に食道がん、胃がん、胆嚢、膵臓、大腸・・・と消化器系のがん看護も熟知し、ケアすることに慣れているつもりでした。ところが初日、病棟の患者さんを見渡すだけでその姿に相当のショックを受け、指導者にただついて回るだけ。自ら患者さんに話しかけようとは全く思えなかったのです。「この人は何の癌だろうか?あの人は?私まだカルテを読んでないし、患者さんを把握できてないから話せないよ・・・、答えてくれる余裕はあるのだろうか?話しかけて、つらい思いをさせたらどうしよう?話しかけるの、怖い・・・」私はナースだったはずなのに、今回の自分の立場を忘れて「普通一般人」になってしまっていました。そんな私の内心・行動は指導者ヒューさんにすぐに見抜かれ、「前田さん!ここはオーストラリアだよ!黙っていても相手を把握し、むしろ感情をあまり表現しないことも礼儀である日本の文化と違って西洋の国では、自分から自己紹介して積極的に関わろうとするのが基本なんだ。それは「英語力」「看護」どうのというより「人」としての問題で、このコミュニケーション能力は本当に大事だよ。黙って立っていると患者さんも不快に思うし、怖いと思うよ。自分から患者さんの不安を取り除けるように関わらなくちゃ!大丈夫だよ!」とアドバイスを受け、はっとしました。もしこのヒューさんの言葉がなかったら、とても消極的で話すのが怖いと思ったまま無駄に過ぎた5日間だったかもしれません。すぐに気持ちを切り替え、私はビクビクしながらも“Good morning, how are you? I'm Hatsumi. I'm a student, and learning English now. I was a nurse when I was in Japan.” と回る部屋の一人ひとりに自己紹介をしました。すると今までだるそうに見えた患者さんが、それぞれの反応を返してくれて、“I'm good thanks. Nice to meet you, I am ○○.” と、必ず自分の名前を教えてくれました。抱いていた不安はいっきに飛んでいきました。先の一週間で私が患者さんと楽しく会話できていたのは、実はそれは私から話しかけなくても、患者さんが私を珍しがってか陽気に、“Hi, Hatsumi!!”と挨拶してくれていたから成り立っていたんだ、私は受け身であって、実は患者さんのおかげだったのだと。この時は、看護師側の私の方から話しかけることで患者さんが答えてくれてコミュニケーションがとれてゆくのだ、自分から向かっていく必要があったのだと学びました。

カリタス・クリスティ・ホスピスにて。ここはデイ・ホスピスの一室で、毎週水曜日に患者さんが訪れ、みな一緒に昼食をとっていました。アロマセラピーの時間に患者さんと陶器を作ったりもしました。患者さんも、私に合わせてゆっくりと(英語で)話してくださいました。
 ある時にはデイ・ホスピスに参加し、そこではRelaxing目的にピアニストの演奏を聴いたり、少ない摂取量でいかに高栄養を得られるか、栄養士の話を聞いたりしてホスピス・ケアの一部を体験しました。家族の方も一緒に、昼食で患者さん達みな、少々のワインを楽しんでいました。過去8年の看護師経験を経て今の私は、患者さんを見るだけで例えば「この人の予後はあまりよくないだろうな」と察知してしまうけれど、その場のどの人の笑顔も本当に素敵でした。話す言語は違うけれど、日本人もオーストラリア人もみな同じ人間。人間らしい、そのありのままを見ました。こみ上げてくる涙をこらえて再確信したことは、「私、やっぱり看護師として働きたい。日本であっても、オーストラリアでもどこの国でも。もちろん言葉の壁はまだまだ大きいけれど、私の天職はどこであっても、やっぱりナースであることだ」と。

私の大好きな街・メルボルン。メルボルンにはこのように西洋の雰囲気漂う建造物が多くあり、魅了されます。フリンダースSt. の前の教会。メルボルン・シティの一角。
 オーストラリアと日本の医療とを比べ、日本でもこうであればよいな、と願う面もありつつ、また日本の医療の素晴らしいところにも多く気付きました。これで私の、留学生活の中で一番大きく意味のあった充実した2週間が終了しました。海外でナースとして働くことを目標とし、頑張っているみなさんにもしアドバイスがあるとしたら、たった1週間でも2週間でもOKです、看護実習体験は間違いなく英語能力の応用を助け、その後の英語習得意欲に、モチベーションupに更なるプラスの影響を与えることと思います。みなさんも是非体験されるとよいと思いました。
【今私は・・・・】
 現在はメルボルンの日本食輸入品販売店で働いています。お客さんの2/3は日本人ではなく、説明も全部英語です。医療とは違う仕事ですが、オージーのシェアメイトと暮らす日々やいろいろな体験を楽しんでいます。生活自体がとてもよい練習になっているので、私のこの2年目のメルボルン・ライフもますます英語を習得できるように励みたいと思います。自分の思うように後悔なく全てをやり切ったあと、日本に帰国するのが楽しみです。
【メルボルン滞在中の番外旅行編】
SYDNEY

留学して3ヵ月後、初めてのシドニー。一人旅は緊張しましたが、地図を見て、つたない英語でたくさんの人に道を尋ねて・・・。そして、このNew Year Fireworks を見ることが出来ました。
TASMANIA

留学半年後にタスマニアを1週間旅行。タスマニアン・デビルです。数か月間隔をおいて、目標を立てて、「今度の旅行まで、絶対勉強をがんばるぞ!」といつも自分自身にカツを入れていました。これらは本当によい気分転換になりました。
 

タスマニアのカンガルー。他にも、ハリモグラ、ワラビー、コアラなど、オーストラリアでしか見れない動物達と触れ合いました。
ALICE SPRINGS

1年間の語学留学を終えて。父が私を訪ねてくれて、一緒にアリス・スプリングスとケアンズへ。(ウルルの夕焼けを背景に)父と一緒に2人だけで10日間も旅行する機会は、以前にもこのあとにもないかも!? 一生の思い出になりました。
CAIRNS

続いて父と一緒に、ケアンズの有名なグレート・バリア・リーフです。サンゴ礁のキレイな海でした。父と一緒に海だなんて小学生以来(笑)?!
NEW ZEALAND

看護実習を終えてすぐ、再び私の挑戦として、一人でニュージーランドへ3週間の旅行に。オーストラリアが砂漠や海・壮大なスケールの自然を持つ国だとすれば、ニュージーランドは四季のはっきりした、美しい国でした。 丘には可愛い羊の赤ちゃんがいっぱいいました。
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